« 輪郭(エラ・アゴ・小顔)の適応 | メイン | その時歴史が動いた »

勤務医のころ土日当直の暇なときに競馬をやっていたことがあります。先輩たちにいろいろ教わって研究しているうちに、競馬の奥の深さを知りました。

それまで競馬というものはおじさんたちが赤鉛筆を耳にかけ競馬新聞を片手に酒を飲みながらやっている「ばくち」的な暗い印象があったので近寄り難かったのですが、約20年前くらいから武 豊さんの出現とともに競馬場は整備され女性ファンも増え競馬界のイメージが一新されました。

競馬新聞が読めるようになると、血統を見るために両親の名前を見ます。すると驚いたことに父親が一緒なことが多いことに気付きます。つまり異母兄弟の戦いです。18頭のレースで8頭の父親がサンデーサイレンスということもありました。兄弟喧嘩のようですね。

サンデーサイレンスという有名な牡(オス)馬がいました。この馬は現役時代に大活躍したので、レース馬を育てている人たちは、この馬と自分の持っている牝(メス)馬を交配さ早い子馬を作りたいと考えます。ですからサンデーサイレンスは毎日のように、交配料をいただいて牝馬と交配しているのです。一夫多妻性どころではないモテモテぶりです(こういうのを種牡馬つまり種馬といいます)。ですから現役時代にG1レースなど大きなレースに勝てば、楽しく生きていく切符を手に入れたようなものです。

昔からこうやってレース馬は作られてきたので血統の悪い馬はいない訳です。ですから牝馬の場合は現役時代のレースの成績が悪くても出産できるので、生きていけるわけです。

大変なのは牡馬です。サンデーサイレンスが何頭もの牝馬と交配させてしまうから、優秀ではない牡馬は余ってしまうのです。しかし、たとえ現役時代に成績が良くて種馬になったとしても、できた子供たちがレースで良い成績をあげなければ種牡馬失格になってしまうこともあります。人間は競馬を楽しんで見てますが、馬にとったら生き残りレースなんです。そう思うと、人間のしていることは残酷なものですね。

あばれ馬はおとなしくさせるために去勢手術をしておとなしくさせます(犬も去勢手術をするとおとなしくなりますよね)。そういった馬をせん馬と呼びますが、当然、現役が終わっても種馬になれませんから、たとえG1レースに勝っても走れなくなるまで走らされるのです。かわいそうですね。

聞こえませんか?G1レースの出走前です。

A牡馬  G3,G2と勝ち続けてきたんだ!このレースに勝ってかわいいあのメス馬と子供をつくるぞ!ブルルルル!!

B牡馬  そうはさせるか!オレだって長い間このチャンスを待ってたんだ。負けてソーセージなんかになってたまるか!!ブヒン!ブヒン!

C牡馬  フフフ!オレなんか種馬が決定してるから余裕さ!まあ交配料金をつりあげるためにもう少し走ってやるか。ヒヒヒーンヒン♪

D牝馬  私は女の子だからソーセージにはならないけど、いい男と子供作るためにがんばっちゃお!みんながんばってね♪待ってるわ♪

Eせん馬  どうせオレは種馬になれねーから、稼ぐだけ稼いで北海道で悠々自適さ!ブヒヒーン! 

keiba.jpg
あれ?人間の世界と変らないかな(笑)

トラックバックURL

このエントリーのトラックバックURL:
http://122.216.220.98/osaka/mt/mt-tb.cgi/92

コメントする

(初めてのコメントの時は、コメントが表示されるためにこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまでコメントは表示されませんのでしばらくお待ちください)