今から30年前、私はサーファーでした(笑)。
日曜日になると、朝早くから友人の車にボードを積んで湘南の辻堂海岸に向かいます。辻堂に着いたら 歩道橋に登ってどこの海岸に波があるかをチェックし 波のある海岸に向かいます。波がたってないときは海沿いのR134を走って波のあるポイントまで車で移動します。
台風が通り過ぎた翌日はきれいな高い波がたつのを知ってましたから、犬を連れて一人で湘南まで行きました。その日、歩道橋から波がたっていいたのは 茅ヶ崎ホテルの前でした。茅ヶ崎ホテルの駐車場に 犬を入れたまま車を止め 海へ向かいました。波は高かったのですが 風の影響できれいな波ではありません。ただ、ボードに乗っているだけでも幸せなので 波待ちをしながらボーっとしていました。
サザンオールスターズの「チャコの海岸物語」を口ずさみながら波待ちです。「海岸で若い二人が恋をする物語♪・・・・・・エボシ岩が遠くに見える♪ 涙あふれ・・・」と後ろを振り向くと 「うわあ!!!!!」エボシ岩がすぐそこにあります!!やばい!潮の流れに流されたんだ!さすがにそのときは死を覚悟しました。前日、ウインドサーフィンをしていた大学生が一晩中漂流してニュースになっていたばかりでした。海岸からエボシ岩までは1.5kmくらいです。大体1.2kmくらいは流されていたようです。
両親のことや兄弟のことを思い出しました。車の中の犬も死んでしまう!!パニックの中、私は冷静になりました。「ようし!オレは生きるぞ!!」一生懸命パドリングしました。潮の流れに逆行してますから全然進みません。でかい声で気合いを入れ、約2時間はかかったでしょうか。やっと海岸にたどりついたのです。
今でも「チャコの海岸物語」を聞くと、その時のことを思い出して背筋がぞっとします。死まで覚悟した「オレの海岸物語」です。
